STS-133 Space Shuttle Launch Viewing

そもそもアメリカに住んでいたなら、そしてエンジニアなら一度は観なければと思っていた、スペースシャトル。しかもそれが今年で最後とは。というわけで会社を休んで観に行ってきました。自分が行ったのは2月24日の “STS-133” 、ディスカバリー号最後のミッションです。


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ディスカバリー号は2月24日に打ち上げられ、恒久型多目的モジュールとエクスプレス補給キャリア4の国際宇宙ステーションへのお届け、および宇宙空間での使用を想定したジムキャノン人型ロボットのRobonaut2の実験なんかが主なミッション内容です。

ちなみにオーラスは次回7月8日の”STS-135“、アトランティス号です。135回目にして、これでほんとにほんとに最後。もう宇宙飛行士7人と25トンの貨物を運べる宇宙往還機は、一生観られないかも。

打ち上げを観るには

スペースシャトルの打ち上げを観るには、フロリダ州のケネディースペースセンター (KSC) の中で観る方法と、敷地の外のビーチや公園から観る方法があります。が、最も近くから観るにはスペースセンター敷地内のさらにVIP観覧チケットを取って Causeway から観る必要があります。これはよくテレビ中継などが行われるカウントダウンボードのある場所よりは遠いですが、一般市民が入れる場所としては最も近い場所になります。しかしそのチケットは・・これは毎回発売から数十分で売り切れてしまうとのこと。自分が調べ始めた時にはとっくに売り切れておりました。

ところが。NASAのホームページを見ると、 Gator/Grayline Tours と Florida Dolphine Tours は スペースセンターの入場チケットと Causeway からの観覧チケット(VIPチケットと書かれていたりする)をセットにしたバスツアーを販売しているとのこと。Gatorはがっつり売り切れでしたが、Dolphineの方はキャンセル待ちがありそうな雰囲気で、電話したらなんとか1枚ゲット!ちなみに一緒に行く人の予定が決まらず、結局一人で行く決心をしたのが出発4日前。なのでチケット入手は出発3日前でした。よう取れたもんだ。あとはExpediaで航空券とホテルを手配。休みも申請したし、ようし待ってろディスカバリー!

いざフロリダへ

というわけで人生初のフロリダの旅へ。打ち上げは延期されたりがよくあるらしいので、一週間弱休みを取りました。航空券は安いの取ったので、サンノゼ空港からミネアポリスで乗り継いでフロリダはオーランド空港へ。腰いたい・・。宿は空港の目の前のHampton Inn。朝飯付きで安いのと、ヒルトンのポイントが貯まるのがナイス。

当日

当日はダウンタウンのFestival Bayというでっかいモールの駐車場に朝7時集合。車がないのでタクシーで。帽子とオレンジジュース、敷物代わりにホテルのバスタオルを装備して臨みました。タクシーの運ちゃんに打ち上げ観に行くんだと伝えると・・

「お前初めてか?打ち上げなんてだいたい延期するから、まず初日にゃ観られないと思っときな」

といきなりジャブ。若干ブルーに。ともかく7時前にはモールに着きました。

どんだけ人いるんかなーと思ったら、大型バスが4〜50台停まってます。すげー。

バスに乗る前にチケットを受け取ります。KSC入場用と、Causeway入場用の2枚。Causeway入場用は打ち上げがキャンセルになった場合、再度Causewayに入る場合また必要になるらしいので、大事に持ってろとのこと。

というわけでバスで一路KSCへ。ちなみにバスの運ちゃんがエラいハイテンション。

「さあ、みんなで一緒に!あそこにぃ!すげぇ!でけぇ!鳥がいるー!はいっ!・・声が小さいっ!」

みたいなことを延々しゃべってます。

そうこうしてる間にKSC Visitor Complexに到着!ここで Causeway 行きのバスの時間になるまでしばし時間をつぶします。自分はおみやげ品をひたすら調達。

Visitor Complexには色々な飛びそうなヤツらがいます。自分はSaturn Vロケットが見たかったですが、少し離れたところにあり、通常営業時でないとダメそうでした。そしてしばらく待って、また同じバスに乗って、少し離れた Causeway に移動。

ここが Causeway 。発射台 Launch Pad 39 の対岸にある、土手です。シャトルまで距離約6マイル。

おお、向こうにディスカバリー御大のご尊容が!

ちなみにカウントダウンがリアルタイムで放送されていて、コントロールセンターの緊迫感がひしひしと伝わってきます。

カウントダウン中「各システム担当者最終チェック」が発射10分前ごろに始まりました。訳はもちろん非常に不正確です。雰囲気だけ(笑)。

「ペイロード」「問題無し。我々はGoです。」

「天候」「天候グリーンです。」

次々担当者が「Go」を伝えます。うおー!かっこいー!と思って身震いしていると・・

「Range システム問題あり。No goです。問題をチェックしています。」

「カウントダウンをTマイナス5分で再度ホールド。Rangeからの報告を待ちます。」

となんと問題ありでNo go。観覧中の人々の間にどよめきが起こります。

「打ち上げ可能な残りホールド時間あと2分。」

「Rangeシステム確認中。現状No go。」

・・皆がこれはダメかなと思い始めたところ・・

「いいですか」

「どうぞ」

「確認取れました。我々はGoです。」

「確認。RangeシステムGo。」

「Tマイナス5分からカウントダウン再開。」

「オールシステムGo。天候グリーン。」

そこらじゅうから歓声がわき起こります。打ち上がりそうだー!!

「Tマイナス1分10秒。液体燃料の圧力は正常です。」

「Tマイナス31秒。自動シークエンススタート。」

制御がシャトルのメインコンピューターに移ります。

「Tマイナス20秒。防音放水システム作動。」

「メインエンジンスタート。2、1、ブースター点火!」

白煙がわき起こります。周囲大歓声!!

「ディスカバリー、ファイナルリフトオフ!」

キターーーー!!!!

これがその場で撮った動画です。

1分20秒あたりから轟音が聴こえます。ちょっとは迫力が伝わったでしょうか。ちなみにこの時は左手にデジカメで写真撮影、右手iPhoneで動画撮影。自分頑張りました。

そして彼女は本当に猛スピードで飛び去っていきました・・。

終わってみて

実際観覧場所に来てみると遠くなので、テレビで見た方がよかったかなー、なんて思いましたが、実際の発射はすごい!遠くからでもわかるデカさと光!そして大音量とソニックブーム!すーーごい迫力で、本当に泣きそうになりました。見てよかった・・。

見終わったあとはバスで集合場所まで戻りますが、KSCのある島から街までは橋が2本しかないので大渋滞。途中でバスの運ちゃんが機転をきかして道のど真ん中で方向転換、街から遠い方の橋へ向かったおかげで、5時終了で夜9時には集合場所に戻れました。が、集合場所にはまだ大量の車が・・。どうも中には12時近くまで戻ってこれなかった人もいたようです。

集合場所からホテルに戻るため、朝の運ちゃんに電話。いきなり初日に打ち上がるなんてラッキーだなおめー、とか言われつつ、でも俺もう帰宅しちゃったからもう仕事ヤダ、とのこと。でも友達の運ちゃん呼んでくれました。ああよかった。

というわけで本当に観てよかった!と思える打ち上げでした。7月の打ち上げ、検討してる人は是非行ってください!

打ち上げ

その後は打ち上げと称して、一人Hootersへ・・。打ち上げだけに。ぷぷぷ。

結論。一人でHooters行ってもなんも面白くない。

その後あまった休暇は・・しょうがないのでまさかの一人ユニバーサルスタジオへ。実際は直前で友達が見つかりました。しかしそれでもまさかの男二人ユニバーサルスタジオ・・。そして帰りの飛行機はなんとフロリダ>シカゴ>デンバー>サンノゼ。いくら格安だからって2回乗り換えとは・・。常夏のフロリダの次に降りたシカゴは豪雪。やっぱ広い国だなぁ。

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