早速観てきました、エピソードIII。 やっぱりいいですねー。 面白いです。
全６作からなるこの超大作では、銀河全体を揺るがす一つのサーガが描かれました。そこで気になるのが、このお話の鍵となる人物は誰か、ということです。ジョージ・ルーカスが、６作を通じて描きたかった事はなんなのか。そしてこの大作の、あらゆる事件や事象のきっかけとなり、銀河を変えた根源となったキー・パーソンは、誰なのか。非常に気になるところです。ところでサーガってなんですか。
様々なサイトによるとこのスターウォーズ・サーガとは、「波乱万丈なスカイウォーカー家のおはなし」「アナキン君の非行と更生の歴史」「パルパティーンがロッキード事件で捕まるまで」等々いろいろな解釈が為されています。そうするとキー・パーソンは、
- ルーク＆アナキン親子
- アナキンのみ
- パルパティーン
のどれか、といったところでしょうか。
確かにルーク＆アナキン親子はキー・パーソンな感じがします。出番も多いし。ですがルークは、もし親父があの黒塗りロボにならなかったら、単なる童顔のジェダイです。それなりの才能もあるでしょうが、ジャバの屋敷に押し入ったときのあの手際の悪さ等を考えると、とても銀河の行く末を左右する人物とも、強く賢い大物ジェダイとも思えません。ということでアナキンはまだしも、ルークが入っている時点でこの選択肢は除外したほうがよいでしょう。
候補３番目のパルパティーンはアナキンを校舎裏に呼び出して族に誘い、そして数千年の歴史を誇る共和国をいとも簡単に帝政に移行し、２回もデス・スターを作ったことで、かなり銀河を揺るがしたといえます。手からビームも出ます。っていうか普通デス・スターは作れても１回が限度でしょう。これはもうキー・パーソンの風格十分。しかし、最後に黒塗りアナキン君に「ラジオ体操第２」みたいなポーズでやられてしまいます。こんなやられ方する人がキー・パーソンではちょっとおかしいですね。ということでパルパティーンもキー・パーソンではないと判断してよいでしょう。ちなみにその皇帝最期のシーンで、ベイダー卿の中の人が、実はキン骨マンだったということがうっすらわかります。
ということで、キー・パーソンは２番目のアナキンのみ、ということになりますね。確かに非常に優れた才能を持ち、数奇な運命に弄ばれ、ジェダイを皆殺しにしたりもしながら、最後はシスを滅ぼしてフォースにバランスをもたらしています。予言通りですね。つまりこの銀河を揺るがしたのは、選ばれし者だったアナキン君だということになります。
しかし、ちょっと待ってください。って私は誰にお願いしているんでしょうか。アナキン君はどうしてフォースにバランスをもたらすことができたのでしょうか。ルークのおかげ？いやいや、ルークはきっかけかもしれませんが、そもそもアナキン自身が非行に走らなかったら皇帝のそばには居らず、あのようにトドメをさすことにはならなかったハズなので、それは違うでしょう。では皇帝のおかげ？うーん、かなり近いですがアナキン君が皇帝のもとに走ることになったのは、パドメの死をどうしても食い止めたかったからです。ジェダイとしてほぼ頂点を極めつつあっても、まだパドメが死ぬ未来を夢に見てしまうことは変わらない。もっともっと力がほっすぃ。その思いが、悪いと知りつつも彼を非行に走らせてしまうわけです。
では、どうして彼はそんなに力を渇望してしまうのか。それは、実の母親を守れなかった過去があるからです。その事実が深いトラウマとなっているからこそ、彼は再び自分の愛する人を失うことを極端に恐れるのです。
では、そのアナキン君最愛の母親の命を奪ったのは誰なのか。そう、砂男です。砂男がシミさんを誘拐し、ボコボコにしてしまったために、最強のジェダイが暗黒面に堕ち、共和国が帝国となり、そしてルークがジェダイとなり、最後にはフォースにバランスがもたらされたのです・・・。
そう、もうおわかりですね。この長大なスターウォーズの物語を左右するキー・パーソンは、砂男だったのです。そういえば、砂男も出番が多いです。新旧３部作を通して物語の転換点には結構登場しています。それに比べたら、レイアの細腕でかるーく死んでしまうジャバ様なんてチョイ役もいいところです。砂男、あの寡黙なメガネマンが、実は銀河を動かしていたんですね。
この重大な事実は、昨日出張先で仕事が終わった後に、尊敬する会社の先輩と飲み屋で飲んでいるとき会話の中で判明しました。この事実をふまえた上でスターウォーズを通して観ると、また違った味わいがあることでしょう。このページを読んだみなさんは、お父さんやお母さん、一人でも多くのお友達に「いつまでもスターウォーズはアナキンが鍵だとか言ってちゃダメだ！砂男がキー・パーソンなんだ！」と教えてあげてくださいね。
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